賃貸のエアコンは退去時どうなる?原状回復のルールと費用負担をわかりやすく解説

2026.03.06

  • 年度末の引越しシーズンに入り、賃貸物件のエアコンの取外しや移設工事。
    それに伴う電気工事のお問い合わせが増えています。

    我が社では取外しのみやコンセント交換、電圧切替のみの工事にも移設工事にも対応しておりますので、
    是非お気軽にお問い合せ下さい。

    賃貸物件に住んでいると、「エアコンは退去時に掃除が必要?」「故障したら費用は誰が払うの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

    エアコンは賃貸トラブルの中でも特に多い設備の一つです。原状回復のルールを知らないまま退去すると、思わぬ費用を請求されることもあります。

    この記事では、賃貸物件のエアコンについて退去時の原状回復ルール、費用負担の考え方、トラブルを防ぐポイントをわかりやすく解説します。退去前に確認しておくべきポイントも紹介するので、安心して引っ越し準備を進めたい方はぜひ参考にしてください。

    1 賃貸エアコンの基本ルール

    1-1 エアコンは誰の所有物?

    賃貸物件に設置されているエアコンは、多くの場合「設備」として扱われ、大家や管理会社の所有物になります。設備として設置されている場合、通常の使用で故障したときの修理費用は貸主側が負担するのが一般的です。

    ただし、すべてのエアコンが設備とは限りません。物件によっては、前の入居者が置いていった「残置物」として扱われるケースもあります。残置物の場合、故障しても貸主は修理義務を負わないことが多く、入居者が自己負担で修理する必要があります。

    そのため、入居時にエアコンが「設備」なのか「残置物」なのかを確認しておくことが重要です。これは賃貸契約書や重要事項説明書に記載されていることが多いため、退去時のトラブルを防ぐためにも一度チェックしておきましょう。

    1-2 設備か残置物かで扱いが変わる

    エアコンが設備か残置物かによって、退去時の扱いは大きく変わります。設備として設置されている場合、入居者は通常の使い方をしていれば特別な負担を求められることはほとんどありません。

    一方、残置物として設置されている場合は、使用や管理は基本的に入居者の責任となります。そのため、故障した場合の修理費用や交換費用を負担する可能性があります。また、退去時に取り外しを求められるケースもあります。

    このような違いを理解していないと、「エアコンが壊れたのに修理してもらえない」「退去時に処分費用を請求された」といったトラブルにつながることもあります。賃貸契約の段階でエアコンの扱いを確認しておくことが、後々のトラブル防止につながります。

    2 退去時の原状回復ルール

    2-1 原状回復の基本的な考え方

    賃貸物件の退去時には「原状回復」というルールが適用されます。原状回復とは、部屋を入居時の状態に戻すことではなく、入居者が故意や過失で傷つけたり汚したりした部分を元に戻すことを指します。

    つまり、普通に生活していて発生する汚れや劣化については、基本的に借主が負担する必要はありません。これは国土交通省の原状回復ガイドラインでも示されている考え方です。

    エアコンも同様で、通常使用による消耗や劣化は貸主の負担となります。しかし、明らかな故意の破損や不適切な使用による故障があった場合には、借主が修理費用を負担する可能性があります。

    2-2 経年劣化は借主負担にならない

    エアコンは長年使用すると、どうしても性能が落ちたり故障したりすることがあります。こうした自然な劣化は「経年劣化」と呼ばれ、原則として借主が負担する必要はありません。

    例えば、長年の使用による部品の消耗や冷房能力の低下などは、貸主が修理や交換を行うのが一般的です。エアコンの耐用年数はおおよそ10年前後とされているため、古い機種の場合は交換されることもあります。

    ただし、フィルター掃除を全くしていなかったなど、明らかに管理不足が原因で故障した場合には、借主側の責任と判断されることもあります。日常的な簡単なメンテナンスは行っておくことが大切です。

    3 エアコンの費用負担の具体例

    3-1 故障した場合の修理費用

    エアコンが故障した場合、費用負担は原因によって決まります。通常の使用で故障した場合は、基本的に貸主が修理費用を負担します。特に古い機種の場合は、修理ではなく交換になるケースもあります。

    一方で、入居者の使い方に問題があった場合には、修理費用を請求される可能性があります。例えば、無理な操作による破損や、自分で分解したことによる故障などです。

    また、故障したときに管理会社へ連絡せず、勝手に修理業者を呼んでしまうと、費用が自己負担になるケースもあります。エアコンに異常が出た場合は、まず管理会社や大家に連絡することが大切です。

    3-2 汚れやカビのクリーニング費用

    エアコンの内部にはホコリやカビが溜まりやすく、退去時にクリーニング費用が問題になることがあります。通常の使用による軽い汚れであれば、借主が費用を負担する必要はないとされています。

    しかし、長期間フィルター掃除をしていなかった場合や、タバコのヤニなどによる強い汚れがある場合には、クリーニング費用を請求される可能性があります。

    エアコンのクリーニング費用は1万円〜2万円程度かかることもあるため、退去前に軽く掃除しておくと安心です。日常的にフィルター掃除をしておくことも、トラブル防止につながります。

    4 退去時にトラブルになりやすいケース

    4-1 勝手にエアコンを交換した場合

    賃貸物件では、設備を勝手に交換することは基本的に認められていません。エアコンが古いからといって、貸主の許可なく交換してしまうとトラブルになることがあります。

    場合によっては、退去時に「元のエアコンに戻してください」と言われることもあり、取り外し費用や再設置費用が発生することもあります。

    エアコンを交換したい場合は、必ず管理会社や大家に相談しましょう。事前に許可を得ていれば、退去時のトラブルを防ぐことができます。

    4-2 掃除不足や故意の破損

    エアコンの扱い方によっては、退去時に修理費用を請求されることがあります。特に多いのが、掃除不足によるカビや故意の破損です。

    例えば、フィルターがホコリで詰まっている状態が長く続くと、エアコンの内部に負担がかかり故障の原因になることがあります。また、無理に部品を外したことで破損するケースもあります。

    日常的に簡単な掃除をしておくだけでも、こうしたトラブルは防ぐことができます。エアコンは定期的なメンテナンスを行うことが大切です。

    5 退去前にやっておくべき対策

    5-1 簡単にできるエアコン掃除

    退去前には、エアコンの簡単な掃除をしておくと印象が良くなります。特にフィルター掃除は自分でも簡単にできるため、退去前に行っておきましょう。

    フィルターを外してホコリを掃除機で吸い取り、水洗いするだけでも十分です。完全に乾かしてから取り付けることで、カビの発生も防げます。

    こうした簡単なメンテナンスをしておくだけでも、管理会社の印象が良くなり、不要なクリーニング費用を避けられる可能性があります。

    5-2 退去前チェックで費用トラブルを防ぐ

    退去時のトラブルを防ぐためには、事前に設備の状態を確認しておくことが大切です。エアコンが正常に動くか、異音がしないかなどをチェックしておきましょう。

    もし異常がある場合は、退去直前ではなく早めに管理会社へ連絡することが重要です。事前に報告しておくことで、責任の所在が明確になり、余計な費用を請求されるリスクを減らせます。

    また、入居時の写真が残っていれば、状態を比較する材料にもなります。退去前の準備をしっかり行うことで、安心して引っ越しを迎えることができるでしょう。

PAGE
TOP